
ピアノを弾くためには様々な能力を身に着けていかなければなりません。
そのうちのひとつに、音符を確実にかつすばやく読む力、読譜力があります。
しかし1年以上ピアノを習っていてもなかなか音符を読めないお子さんもとても多いです。
ピアノがうまくなるには音符が読めるようになることがめちゃくちゃ重要になります。
今回は、そんなお子さんのために原因と対策を考えましたので参考にしていただければうれしいです。
(大人の方でこれから譜読みがうまくなりたい方にも参考になると思います。)
譜読みができない原因とは

ピアノを習いはじめたとき(導入期)に取り組む教材はとてもカンタンなものが多いです。
右手だけ、片手ずつ・・・など。もちろん、カンタンでなければ子どもたちも取り組めないので当たり前なのですが、なまじカンタンなために先生の見よう見まねで弾けてしまったり、なんとなくで弾いてしまったり、楽譜ではなく鍵盤のほうに目を向けていれば弾ける状態になってしまいます。
楽譜に目を向けなくても弾けてしまうことによって自分で「ドレミ・・・」と見たり考えたりじっくり読む時間がないまま新しい曲にどんどん進んでいってしまい、弾かなければならない音がどんどん増えるにもかかわらず、カンタンな音符も読めない状態になってしまいます。
譜読みができない対策とは?
ではその対策を3つご紹介します。
前提として、譜読みのコツというものはなく、いかに量をこなすかだと思っています^^
ソルフェージュを導入する
こちらのテキストはカンタンな問題がたくさん載っています。
問題をピアノで演奏してもらってから一緒にメロディーを歌うようにすると、数をこなすごとに読譜力だけでなく、リズム感、音感も育っていきます。
レッスンを開始してから2〜3か月経ってから導入することをおすすめします。
(ドやレの概念を理解できたころに導入する)
プリント、問題集をこなす
問題集を1日1枚でもこなしていくと譜読みのスピードは格段に上がります。
時間を測って記録をしておくことで、早く読めるようになったことが実感できモチベーションアップにもつながります。
楽譜にドレミを書かない

音符に「ドレミ・・・」など読みがなのように書いてしまうと音符を見るのではなく、文字を追ってしまうのでなるべく書かないようにしましょう。
どうしても書かなければいけない場合は新しく出てきた音や一部分だけにとどめておきましょう。
楽譜を書き写してみる
読む、聞く、書く・・・何かを覚えようと思ったときに重要な要素はいくつかあります。
そのうちのひとつとして、楽譜を一度書き写してみるというのも、音符にたくさん触れる方法としていいと思います。
書き写すことでより理解が深まっていきます。
新しい曲は弾く前に音読してみる
新しい曲に入るとき、いきなり鍵盤をさわるのではなく実際に声に出して音符を読んでみる、歌ってみることも大切です。
(歌の場合はなんとなくで覚えやすいので、じっくり理解するためにも一音一音読んでいく方がいいと思います)
まとめ

・読譜能力はピアノを習って上達したいなら必須の能力
・読譜がうまくいかない要因は見よう見まね、なんとなくで弾いているから
・うまくなりたければ数をこなすしかない
・読譜能力は「読む、書く、見る、問題を解く」で伸ばす
何か一つでも参考になりましたら幸いです。
2022.11.11
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